こんにちは、タキシード仮想(@tuxedo_kasou)です。
米コインベースが日本上陸へ、というビッグニュースが先日出ました。
が、私はマイペースにNEM(ネム)のカタパルトのことを書いていきたいと思います笑
Contents
そもそもNEMのカタパルトってなに?
まずNEMの特徴をおさらい
NEMは2015年に発行され、現在時価総額では第15位(18年6月6日現在)の仮想通貨です。
現状NEMの最大の特徴はPoI(Proof of Importance )と呼ばれる取引の合意検証のアルゴリズムでしょう。
代表的なアルゴリズムには、BTC、DOGE、LTCなどに採用されているPoW(Proof of Work)、ETHなどに実装されているPoS(Proof of Stake)があります。
PoWでは、高性能なコンピュータをたくさん働かせた人が取引検証の権利を得てより多くの報酬を獲得します。
PoSでは、その通貨をたくさん持っている人が取引検証の権利を得てより多くの報酬を獲得します。
それぞれに当然メリットがあって、素晴らしい仕組みではあるのですが、1つ共通の弱点があります。
それが…富の分配という点。
PoWでは、お金持ちが高額なコンピュータを購入し使えば使うほど、富はお金持ちのところに集まります。
PoSにおいても、通貨をたくさん持っているのはたいていお金持ちですから、お金持ちがさらに豊かになっていく構造は変わりません。
どちらもお金持ちがよりお金持ちになる仕組みになっているんです。
一方で、NEMではPoIというアルゴリズムを採用しています。
これは、保有しているNEMの量だけではなく、取引の頻度や額なども考慮されます。
つまり、お金持ちでなくても、NEMのネットワークを積極的に利用し、貢献した人にバランスよく報酬が行き届く仕組みになっているのです。
こうしたアルゴリズムだけでなく、既に全ての通貨が発行済みであるため価値が下がりにくいことや、高いセキュリティなどもNEMの魅力です。
なぜ注目?NEMのカタパルトとは…
▼カタパルトタートル (c)遊戯王
ざっくりと言えば
カタパルト=NEMの機能をアップデートする武器のようなものでしょう。
具体的には1秒あたり4000件ほどのトランザクションが可能になると言われています。
取引処理が早いことで有名なリップルでも1秒に1000件ほどですから、かなり早いですよね。
送金スピードなど、ほとんど気にもならなくなるでしょう。
長い目でみれば、こんなスケーラビリティの問題なんて技術の発展とともに無くなっていくでしょうけども、今の段階ではかなり画期的と言えますよね。
いつNEMのカタパルトは実装されるの?
Zaifのプライベートブロックチェーン「mijin」には2018年5月14日に実装されましたね。
ただ、NEM自体への実装はまだ先のようです。
予定に変更があるかもしれませんが、一応2018年以降とのことです。
ただまずはmijinに、ということで大きな一歩を踏み出したことには違いありませんね。
NEM、買ったほうがいいの?
NEMというと、どうしても18年1月末のコインチェックによる巨額流出事件の印象がありますよね。
事件が事件でしたから、だいぶネガティブな印象をお持ちの方も多いと思います。
ただ、あの事件でも問題はコインチェックの管理体制とハッカーの歪んだ心にあるわけで、NEM自体の脆弱性を突かれてしまったわけではありません。
むしろ、今回、カタパルトが実装されるということでその将来性はかなり明るくなってきていると言えます。
正直、今年の前半は仮想通貨業界全体にとって苦難の時期でした。
今後も、何か国際的な大きな決定や、不意のビッグニュースがない限りは、しばらくは一進一退が続きそうな気がします。
ただ、数年単位の長い目線で見るのであれば、個人的には全体としてあがっていくと思いますし、NEMにもそれ相応の未来があると思います。
最終的な判断はみなさんにお任せします。
購入は日本ならZaif、海外ならBinanceが無難でしょうね。
くれぐれも先日日本在住者の取引を停止することを発表したHitBTCでの購入は避けてくださいね!笑